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BL、生活、その他いろいろ

ピアスホールを増やした

先日、ピアスホールを2つ増やしてきた。
元々、耳たぶの最も一般的な場所に両耳一箇所ずつ穴が開いていたのだけど、30歳を目前にして、なんだか突然ピアスホールを増やしたくなり、右耳の耳たぶ一箇所と、ヘリックス(耳上部のふち、軟骨)に一箇所穴を開けてきた。

19歳のときに初めてピアスホールを開けてから、なんとなく増やしたい気持ちはあったけど、これ以上増やしてもなあ、とか、軟骨に開けてくれる病院が近くにないからなあ、とか、就活のときに軟骨ピアスは邪魔になるだろうなあ、とか、色々思うところがあって、結局開けないまま過ごしてきた。
でもこの前突然、ピアスホール開けたい欲がむくむくと湧いてきて、その勢いのままにピアス位置について調べ、病院を調べ、予約をしてしまった。

あんまり後先は考えていなかった。
いや、考えてはいたんだけど止まらなかった。例えば、もうすぐ30歳になるのに今更開けるのか?とか、今は無職だけど近いうちに就活始めるんだから止めといたほうがいいんじゃないか?とか、不安はあったけど、異様なほどに耳に穴を開けたい気持ちが昂ぶっていた。

病院に行く前日は緊張でよく眠れなかった。開けたい気持ちと、不安な気持ちがせめぎ合って、後悔したらどうしようってことが頭を占めていた。
電車に乗って病院に向かうときも不安だった。病院について開ける位置を確認してもらっている間も不安だった。

でもいざ開けてみたら、すごく気分が良かった。
思っていた通りの位置に綺麗に穴が開いて、キラキラのピアスが付いている。それはとても気分があがることだった。


初めて耳たぶに穴を開けたときは、実はそんなに気分が上がらなかった。小さい時から開けたいと思っていたから、念願のピアスホールではあったのだけど、なんというか大人になった証みたいな、儀式的な側面がわたしの中では強くて、積極的に飾ることもあまりなく、ピアスホールが安定したら何もつけずに過ごすことも多かった。
でも、軟骨は何かが違う。とてもおしゃれで、でもただおしゃれなだけじゃない、達成感や解放感みたいなものを感じる。

社会に出るにあたってちょっと邪魔になるかもしれないことを、邪魔になるからと言ってやらないんじゃなくて、やりたいんだったらやってみよう、と決めて行動したことが、その達成感や解放感につながっているのかもしれない。

とにかく今のわたしは暇さえあれば鏡を見てしまう。耳を見るのだ。そうするとキラキラピアスで飾られたとてもかわいい耳が目に入って幸せな気持ちになる。それから通販サイトでイケてるピアスを探してカートに放り込み、ピアスホールが安定してセカンドピアスを付けられるようになるときを想像してはにんまりしている。右耳に開いた3つの穴にどんなピアスをつけるのか考えるのが今の楽しみの一つだ。
どんなピアスをどんな組み合わせでつけるかは自由だし、それを考えている間も自由。耳に穴を開けただけだけど、なんだか良いものを手に入れたな、という気がしている。