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BL、生活、その他いろいろ

過食とその後

2年ほど前から始まった過食は、良くなったり悪くなったりしながらもどうにか終息しつつある。
最初は、たくさん食べることが自由な振る舞いに感じられてよかった。過食の始まりは、薬のせいで太ってきたときに母親から「かわいいしおりちゃんじゃなくなっちゃう」という可愛がられているように見せかけたプレッシャーをかけられるようになったり、いつも機嫌の悪い父親が仕事をやめて在宅の仕事に切り替えたため一日中重苦しい空気が家を取り巻くようになったりした、タイミング的にもあまり良くない時期だったんだと思う。肩身の狭い環境で、うまくいかないことが重なっていたときに、「私が食べたいだけ食べる」「食べ物に好きなだけお金を使う」「自分のしたことで結果(体重)が変えられる」ということにすごく自由を感じてはまってしまった。

でも、ふと気づいたときにはあんなに自由を感じていた「太っていること」が、足かせになってしまっていた。自由に好きな服を着られないとか、そういうこともあったし、見た目から怠惰で不健全だと思われることや、ルッキズムの問題もあった。全然自由を感じなくなってしまった頃には、過食が癖になっていて、もう自分の意志ではどうにもできなくなっていた。自分の行動の結果として体重が変化することに自由を感じていたけど、減らしたいと思ったときには減らせない状況だったので、全く自由ではなくなってしまっていた。

運動をしてみたりもしたけど体重は減らないといった状況が一年ほど続いた後、なにかのきっかけで食事制限ができるようになった。レコーディングダイエットを始めたのだったかな?食べたものの記録をつけるダイエットのことだけど、これを始めて、少し食べる量が減っていって、いまではMAXの体重より10キロほど痩せた。正月あたりで食欲がバグってしまってしばらく過食生活を送ったので、リバウンドもしたんだけどなんとか戻しているところだ。

最近はぽっちゃりファッションを楽しむ余裕も出てきて、体にあったものを着ては体にあった服がある!と喜んでいる。本音を言うと普通サイズの服のほうが可愛いなと思うから、痩せてそういう服を着たいなと思っているんだけど、今の状況も悪いわけではない(日本は洋服のサイズ展開が少なすぎるというのは言っていきたい。特に靴がない)。

今年も頑張って体重を落としていきたいところなんだけど(なぜなら最近膝に違和感がある)、なにごとも過度なことはしないようにしようと思う。過食もだめだけど、食べないこともだめだし、運動もしたほうがいいんだろうけどストレスになるくらいならやらなくていいと思う。最初に求めていた自由が感じられないなら、それはわたしのしたいこととは違うから、ちゃんと自由でいられているのかを見極めてやっていきたい。