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BL、生活、その他いろいろ

マッチングアプリを始めた話

先日、山椒を食べていたらとてもおいしく感じたので、「山椒がおいしく感じられるなんて大人だな」と口にしたところ、母に「大人になったなら結婚して出産もしてほしいな、望みすぎ?」と言われて、なんだか馬鹿馬鹿しくてゲラゲラ笑ってしまった。

そしてその勢いでマッチングアプリを始めた。Tinderだ。
プロフィールを見て気になると思った人にハートをつけていくんだけど、お互いハートをつけ合った段階でマッチングが成立し、メッセージのやりとりが出きるようになる仕組みだ。

女性ユーザーだからかハートは沢山付いたみたいで、最初から十数組マッチが成立していた。そこからやりとりをしているのは今のところ2人なんだけど、これがまただるい。腹の探り合いじゃんとわたしは思っている。
あと、最初にメッセージをやりとりした人がよくなかった。女性は~云々と言ってきた人で、すぐに会おうと声をかけてきたんだけど、平時ならまだしも、このコロナ禍でもうすぐ県外に転勤しちゃう友人とも会えてないのに何でお前と会うんだよみたいに思っちゃってすごくげんなりした。
今ひとまず続いてる2人の相手とも、やりとりしていてジェンダーに偏りのある発言が出てきたらどうしようとか、女性蔑視の価値観がないかとか、びくびくしている。

なんか、自分が異性との出会いを求めるヘテロだと思われて進む会話というのがものすごく重圧だし虚無って感じだ。自分を表すタグにLGBT+を入れているのに見られてないのかもしれないし、性的指向をはっきり明示してないからヘテロだと思われているのかもしれない。でも待ってよ、言わなきゃみんなヘテロだと思うのって視界狭くない?
恋愛経験はありますかと聞かれて、「恥ずかしながらないです~」と世間に日和って一般人みたいなふりして返事を打ちつつ何が恥ずかしいんだ何も恥ずかしくないわと思っているときも屈辱だし虚無だ。


何やってるんだろうと思う。なんでマッチングアプリを始めたんだろう。心が死んでいく。
でもなにか一縷の望みを持っている自分もいる。なんの望みかは分からない。最近揺らいでいることは確かなんだろう。

揺らぐことは苦痛だ。ただでさえ苦痛なのに、マッチングアプリというやつは更に苦痛が多い。もうしんどい。