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BL、生活、その他いろいろ

若いときかかってた呪い

先日、犬山紙子さんのこのようなツイートを見かけました。


なるほど、と思い(似たようなブログも書いています、「熟女になるまでま・て・な・い」を読んでください)、呪いの方で思い付いたものをピックアップしてみたのがこちらになります。


女の子は
○愛想よくしなければならない
○笑顔でいなければならない
○怒ってはいけない
○足を閉じて座らなくてはいけない
○大きな声は出してはいけない
○バタバタ走ってはいけない
○汚れてはいけない
○おしとやかでなくてはいけない
○そこそこかわいくなければならない
○ズボンよりスカート
○青よりピンク
○ぶりっ子はいけない
○美しすぎてはいけない
○太ってはいけない
○白くなくてはいけない
○脱毛しなければならない
○髪の毛は黒のストレートでなければならない
○知ってはいけない
○勉強は出来すぎてはいけない
○家庭的でなければいけない
○かわいらしい食べ物を好きでいなければいけない
○少食でなければならない
○男性に気を遣わなければならない
○質素でいなければならない
○自立してはならない
○異性の恋人がいないといけない
○子供を産めるからだでいなければならない
○結婚しなければならない
○セックスには消極的で恥じらいがないといけない


他にもまだ沢山あると思うんですが、嫌なことをいっぱい挙げるの嫌になってきたのと、嫌なことは忘れる性格のためこれくらいしか出ませんでした。

で、わたしのまとめ方にも依ると思いますが、「○○してはならない」「しないといけない」ばかりです。
そしてその対処法なのですが、考えた結果、「別に他人の主観から生まれた『しなくてはならない』という圧力に従順でいる必要はなく、自分自身の好きなように生きればいいと思う、それが一番楽しいしラクだし素敵」となりました。


よくある言い回しでオチをつけてしまって申し訳ない。でもこれが根本的な対処法であると思います。
ただ、このように自分に自信を持つことがまず難しい環境で育った人も多いんじゃないかと思いますし、また、自信があっても、それを表に出すと「いじめられる」ということもあるかと思います。

わたしの経験を振り返ってみて、「しないといけない/してはいけない」に従おうと思うときというのは、「自分のすべきこと/したいことが何なのか分かっていないとき」とか、「みんなと『同じ』ではなくなったがために苛められたり排除されるのが怖いとき」という時が多かったように思います。

今はもう、「合わない人間と無理に合わせようとしたところで無理なもんは無理」と思えるからいいけど、学生時代はやはり、一人になったらどうしようとか、いじめられたら、という恐怖がありました。



その頃の自分に伝えたいと思うのは、「連帯できる人を探そう」です。「同じことについて同じ考えの人と友達になろう」ではなくて、「わたしはわたし、あなたはあなたと考えられる人と連帯しよう」です。

できればクラスメイトみたいに、毎日一緒に過ごせて、会いたいときに会えるような人が理想ですが、ネット上で、年齢関係なく探してみても十分、自分の日々の支えになると思います。

連帯っていうとなんか小難しく感じるかもしれないけど、わたしのなかでは連帯って「お互い(一対一じゃなくてもいい)に『あなたがよりよい生き方ができるように願ってます』って思う」くらいの感じなので、そんなに身構えなくてもいいと思います。
今だったら著名なフェミニストの方も沢山いるし、個人でフェミニストを名乗ってる方もいるし、探しやすく、支えになってもらいやすいと思います。そういうところから連帯して、徐々に性別や性自認や色々なことを気にせず、「わたしはわたし」で連帯できるようになったら、もう呪いに負けるようなことはないと思います。自分を引き上げるどころか、周りの人にも「あなたはあなた」といえる、心強い人にまでなれていると思う。

連帯して、自信をもって、なんて一朝一夕にできたことではなかったし、すべての呪いを一気に消すことも出来なくて、長い時間をかけて、そしてこれからも時間をかけて呪いを潰していこう~とわたしは思っています。
上のリストには呪いをまとめて書いたけど、解くのには一つ一つ時間がかかったし、こんなあっさり文章にできる話ではないけど、意識して自分を大切にすれば呪いはいつか解けるときが来ると今は思うので、呪いにかかってる自分を責めずに、自分自身が居心地よく暮らせるように地道にやっていけるといいなと思います。
この記事にたどり着いた人も、よければ一緒にがんばりましょう。


最後に、最近見て感銘を受けた動画の紹介をしたいと思います。親友のデニースさんとマリアさんは、自分達の体型が正反対なことを武器にして動画をつくってTik Tokにアップしている、という内容の動画です。#stylenosizeっていうタグも作ったんだって。それで、全編興味深いんだけど、特にその動画の4分後半からがわたしにブサッと刺さったので、見てみてください。この動画は前半とかも、連帯の話、自信の話に繋がると思う。


一応後半から引用もすると、
「わたしは何時間も携帯をいじって驚くほど綺麗な写真を見て『どうして私はこうじゃないの?』と思ってしまうこともある。自分でそれに気付くときは自己卑下せずに、素晴らしい生き方をしている他の女性を祝福すべきだと思う」

「自分自身のことが嫌になるようなアカウントはフォロー解除すべき」

「刺激を与えてくれる女性や自信を与えてくれる女性をフォローすべき」


このような考えの二人が作っている動画は素敵でした。わたしにとってはこの2人が「刺激を与えてくれる女性」になったので。
わたしはこの文章の前半では、同調圧力による「自分らしさに自信が持てないこと」を問題にしましたが、もうひとつ思うのは、わたしたちは常に周囲から、すなわち家族、友達みたいに身近な人たちからメディアや政治なんかの大きなところまで、「女性はこうあるべき」というメッセージを受信させられているということも問題だと思います。友達とランチにいって話ながら、そのお店に置いてある雑誌や流れているテレビを見る、そんな日常のなかにすら、「こうあるべき」が大量に溢れていてもう収拾がつかないくらい。それで弱ってしまうこともあると思います。わたしは結構テレビで弱りがちだから、最近あまりテレビは見ていません。もし、見る/見ない、聞く/聞かないの選択ができるメディアや意見があるなら、動画の中にあったように、「自分を嫌いになるようなものは選択しない」ことも、大切なんじゃないかと思いました。