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BL、生活、その他いろいろ

結婚という「階段」を上っていく人たち

 最近、同級生の結婚の話が増えた。Facebookとかで、結婚報告してる子が何人も居るし、知らない間に結婚して名字が変わってたり、人伝に結婚するらしいよと聞いたり、従兄弟も今年結婚する。

 

 わたしは今年で26歳だ。母親が結婚したのが確か27歳。それなりにみんな結婚を考える歳なのかなと思う。

 

大学や短大を卒業して、就職をして、付き合ってた彼氏と結婚して、そういう「階段」みたいなものをみんなは着実に登っているように思えた。

 

 対してわたしは、結婚には縁がない。というかそもそも、大学でも就職にもつまづいているし、結婚以前の「階段」を登れていない。平地を右往左往している状態で、「階段」なんて見つかりそうにない。

「階段」ってどこにあるんだろう。

 

「階段」を登りたいとは思わない。多分私にはその生き方は合っていない。だからといって憧れがないわけではなく、「階段」を上っていける人生が送れたらな、とおもうことだってある。

大学の就職支援の講義で、ライフプランの見本みたいなものを見せられたことがある。

大学卒業して正社員で就職、車を買って結婚して家を買って子どもを授かって、65歳位で定年退職、年金ぐらし。

 

これが「一般的な」「階段」なのかと思った。わたしには無理だなあとその時も思った記憶がある。結婚しないし。家とかどうするのか全然考えてない。病気どうしよう。セクシュアリティどうしよう(どうしようとかいう話ではないが)。就職、収入、どうしよう。

 

 

年々「階段」を上っていく人達との差が開いていく。

わたしは上を見て、ああ、と思うのだろう。ずっとそうなんだろう。

 

 

平地の暮らしも楽しい。だからいいんだけど、上を見ると眩しくて、うつむいて目が開けられなくなりそうな時がある。それが最近のわたしだ。

マイノリティと「友達」になりたい人へ

 セクシャルマイノリティの団体にいて活動していた時。「セクシャルマイノリティについて理解したいので、セクシャルマイノリティの友だちが欲しい」という理由で参加を希望される方がしばしばいらっしゃいました。いわゆるアライ(を目指す)方です。

 

まあいいんですけど、わたしはそれを聞くたびにもやっとした部分があったので、そのもやっについて今日は書きたいと思います。

 

 

もやっの理由1

「あなたは属性(特にマイノリティであること)で友達をえらぶんですか?」

 

友達というか、気のおけない人ができる機会があるというのはわたしにとっては嬉しいことなのですが、その理由が、「わたしがマイノリティであること」と言われるともやっとします。わたしはセクシュアリティの面ではマイノリティですが、別に他の部分はマジョリティであったり、まあわたしとしてのアイデンティティを持って生きているわけなので、そういう部分よりも「マイノリティである」という部分を最優先で友だちになってくださいって言われても別に嬉しくはなかったです。

 

 

「なんで見知らぬ人間の経験値上げるために無償で時間やらなんやらを費やしてやらなければならないのか」

 

友だちになるのはいいですけど、それってわたしに利益ありますかね?ってことです。「マイノリティ」であることだけを理由に友達を希望されて、それに付き合うメリットとは?ぶっちゃけ「友達」になっても楽しくないことが多い。「知識がないので友だちを作りたい」とおっしゃってる場合って、相手は知識がない人、何を言ってくるか、何をしてくるかわからない。それを訂正して正しい知識(?)を伝える役目を「友達」に求めているのだと思いますけど、それほんとわたしになんのメリットもないどころか損ですよね。

 

「別にマイノリティを理解するときに『友達』になる必要はないです」

 

友達にならなきゃ理解できないんですか?逆に言えば、友だちになれなかった場合どうするの?あなたの求める「友達」像に合わなかった「マイノリティ」はどう扱っていくんですか?

理解=親しくすることではないです。

それから、そもそも「理解」を求めるマイノリティばかりでもないというとこもあるなと思うんですよね。個人的な話ですが、マイノリティとして求めていることは、「この社会にいて当たり前の存在である」と考える、ということです。別に特別仲よくしてもらいたいと思ったことはありません。

 

 

みたいな感じ。

当事者と会話してみる、というか色んな人と話してみるということはとてもよい経験になります。

ただそれが、「搾取」になってないか?相手の「負担」になってないか?自分の経験・ステータスのためだけの一方的な関係になっていないか?ということに注意してほしいなと思います。

 

この人自分本位だな、マイノリティって言ったってあなたと対等な主体であって、観察対象でも研究対象でもなんでもないんだけど、と苦々しく思っていた時期が結構ありました、という話でした。

 

 

おまけ

わたしには英語圏から日本に留学してきた友人がいるんですけど、その子と友達として付き合う時、この「友達関係」は「搾取」になるんじゃないかってすごく悩んでた時期がありました。その子はとてもいい子で好きだったし、純粋に仲良くなりたかったという部分もあったんですけど、やっぱり「英語を学びたい」「違う文化について知りたい」みたいな欲望もあって、その欲望のために利用してるんじゃないかなって思っていたりしました。今はまあ普通に友達なんですけど、自分が「友達」を作るときにすごく「搾取」の面が気になるんですよね。わたしも搾取する側になってるところがあるなってすごく悩んだ時期が、上記の時期とかぶってたんですよね。しんどかったです。みたいな話です。おしまい。

いないことにされたくないから

わたしは自分のプライベートなことを説明することが嫌になっていました。

それは以前この記事でも書いていたことです。

si0r1.hatenablog.com

 

何故マイノリティの側が情報開示をしなければならないのか。リスクも高いのに、面倒くさいのに、もっと想像力なり検索能力なり働かせてよね!みたいな内容なんですけど。

 

とある方のツイートを拝見して、「『ここにいるんだ』と言わないといないことにされる」ということを思い出したんです。

 

 

先日、「アセクシャルで性欲ある人っているの?!」というようなツイートが回ってきたときや、アロマンティックセクシャルに対する偏見を含むツイートを見たときも違和感・不快感を持ったんですけど、そうか、「はい、ここにいるんです」「そんな存在ではありません」といわないと、想像もつかないことがあるんだ、わたしの持つ属性のいくつかはまだその段階にあるんだな、と痛感したのです。

 

人のために自分のことを説明するのは面倒です。マイノリティであれば、自己開示はリスクも高くて、したくないことです。その気持は今でも変わっていませんが、「自分のために、自分の居場所や存在を主張するために声を上げておかないと」という気持ちにもなったので、今日は、最近のわたしの状態をざっくりまとめて、「こんな人間もいるのでよろしく」ということを書いていきたいと思います。

もちろん、わたし個人の話ですので、この話がなんらかの属性のスタンダードだという訳ではないことはご理解下さい。

 

ではいってみよー!

 

★わたしはアロマンティックアセクシャルを名乗っています

・恋愛感情を持ちません

・具体的な他者に対する性欲を持つことがありません

・でも性欲自体はあります

 

★AVを見ます

・ついでに自慰もします

・好きなシチュエーション、嫌いなシチュエーションがあります

・AVに関しては異性間での性行為しか見たことがありません

 

 

★アロマンティックセクシャルかもしれません

・「性欲」について曖昧な部分があります

・AV鑑賞だけでなく、実際に自分が性行為をすることができるのではないかと考えています

・よって「アロマンティックセクシャル」の可能性があります

 詳しくはこちら アロマンティックセクシャル

・しかし具体的に「性行為を定期的にともにする人」をもとめている訳ではありません

・性行為が出来るとしても、相手を選ばず誰でも良い、不特定多数でも良いというわけではありません

 

★結婚をする可能性があります

・恋愛感情に依らない、新しい家族の形成を望む・必要としている部分があります

・相手の性別は問いません

・名字は出来たら変えたくないです

・出産する気も、相手が望まないなら出産してもらう気もありません

 

★嫉妬心や独占欲があります

・大好きな同性の友達がいて、その子に対しての独占欲がすごいです

・その子に恋人なんぞ出来た日にはその恋人を呪う

 

★BLが大好きです

・男性同士の恋愛を描いた物語が好きです

・R18もどんとこい

・読むだけでなく、書いてもいます

・ただし、異性愛ものの殆どは鑑賞できません(上記の通り、AVは除く)

・「腐女子」「ホモ」という言い方は嫌いなので使いません

 詳しくは なぜshipperを選んだか

 

★現実世界の男性が苦手です

・男友達というものが一切いません

・知り合い程度の人はいます

・できればうかつに近寄りたくないなあみたいな感じです

 

★アイドルが好きです

・主に女性アイドルが好きです

・KPOPにどハマリ中です

・「キャー抱いて!!!」みたいな気持ちになるときもあります

・男性アイドルも稀に好きになります

・恋愛感情は伴っていません

 

★実はこの人となら結婚したいという人がいます

2.5次元の人です

・実際会ってみたら別に結婚とかどうでもいいなと思う可能性も大きいです

・恋愛感情は伴っていません

 

★コスメやかわいい服が大好きです

・男ウケのいい服♡みたいな服装ばっかりしています

・別に男ウケは狙っていません

 

双極性障害Ⅱ型です

・気分に波が出てしまう病気です

 詳しくは適当に調べて下さい

・健常者が当たり前にできることが出来ません(お風呂に入るとか本を読むとか)

セクシュアリティと関連があるかどうかは知りません

 

 

 

今思いつくのはこれくらいです。わたしはこういう人間です。

なんでこんなプライベートなことを細かくワールドワイドに開示しなきゃいけないんだと思いつつも、言わずにいていなかったことにされるよりはましかなという気分でいます。正直あまりいい気持ちではありません。

 

でも勝手にこの人は◯◯について書いているからこういう人なんだろうなと想像して決めつけられるよりは、いいかなという感じです。

別に私のことを知ってほしいわけではないです。ただ、いないことにはされたくないなと思ったのです。

なぜshipperを選んだか

以前、
外国版BL用語?「 slasher 」と「 shipper 」 を使ってみたい!(1) - 333
外国版BL用語?「 slasher 」と「 shipper 」 を使ってみたい!(2) - 333
を書きました。そこでわたしは、「腐女子」「ホモ」という言葉の代わりに「shipper」という言葉を使いませんか、と提案しました。もう3年くらい前の記事ですが、未だにわたしはshipper推しです。

 

ところでなぜshipperなのか、なぜこの言葉を選んだのか、ということを、ふと書いておきたいな~と思ったので、今回はそういう内容です。

 

上記の(1)の方の記事でも少し触れていますが、わたしは「腐女子」と「ホモ」という言葉が嫌いです。まず、「腐女子」という言葉は蔑称だからです。これは腐女子について調べていた人から聞いた話なのですが、「腐女子」とは、もともと男性オタクが女性オタクを貶めるために出来た言葉だそうです。それがいつの間にかオタク女性自身が自称するようになり、意味合いもオタク女性というよりは「BLを好む女性」という方にシフトしていきましたが、「腐女子」という言葉に与えられたマイナスのイメージは消えませんでした。BL好きな女性が「腐女子」を名乗る時、そこに自嘲の意味や劣等感を含ませて使っている場合も少なくないですよね。また、BL作品等を表す「ホモ」という言葉は、同性愛者に対する差別語です。BLと現実の同性愛者は別で、「ホモ」は同性愛者への差別意識を持って使っているわけではないという意見も見ますが、わたしはそうは思っていません。確実に、「ホモ」という単語には同性愛者を差別する文脈が根付いています。「その気はなかった」では済まされない歴史と現状があると考えています。

 

よって、わたしは「腐女子」と「ホモ」という言葉が嫌いなのでした。なので、なにか他の言葉を使いたい、使って欲しい、と思っていたのですが、そこで出会ったのが「shipper」でした。「Relationship」が由来だという「shipper」。これだ、と思いました。

 

shipperの詳しい由来や使い方については前述の記事で確認していただければと思うのですが、「shipper」がいいな、と思ったのは、以下の理由からです。

1.shippingする対象の性別を問わない(男男・女女・男女・その他すべてshipと表せる)

2.「関係萌え」と訳せるのであれば、「ラブ」だけではない、多様な関係萌えも包括した言葉になるのではないか(ブロマンス・ロマンシスなど)

3.「shipper」という単語には性別を限定する要素が入っていない=誰でも名乗れる

4.shipperという言葉には侮蔑や差別の要素が入っていない
現状日本では侮蔑・差別の意味合いを持つ言葉ではない

5.「腐女子」「ホモ」と同じくらい、口に出したときの響きがいい、使いやすく広まりやすそう

 6.自分を説明するときに、卑下する必要がない

以上の6つです。特に5番目が大きいかも。以前も書きましたが、言葉の響きがいいから腐女子・ホモという言葉をやめられないという意見をかなりの数見たことがあったからです。

 

 
あと、当時わたしには「BL好き」という人達のマイナスイメージを拭いたい、BL好きの地位を上げたい、そのための「理論づけ」がほしい、というつよい野望がありました。以前、BLは男性を性的に搾取している、腐女子たちはそのことに自覚がない加害者だ、という意見をみたことがあります。また、腐女子たちは日々、「何故BLが好きなのか?」という問いかけに苦しむことがあると思います。

わたしはそのようなことを言われないようになりたかったんです。
何故お前たちはBLなんてものが好きなのか?性的に倒錯している、暴力的だ、精神的に問題がある、女なのに、変なものが好きなんだなと言われたくなかった。
男女の恋愛を楽しむ人達は、そのようなことは言われない。同じ趣味でも、例えば野球とかだったらそういうことは言われない。
 
変だと思いました。BL好きだけ、問い詰められる。自己分析を迫られる。変人にされる。
ちょっと想像してみてほしいんですけど、例えば野球好きの人がいたとします。その人に、「なぜ野球が好きなんですか?」と問いかけた場合、普通は「見ていて面白いから」くらいの答えでみんな納得してくれますよね。


でも、BLの場合はそうじゃないんです。その「おかしさ」を納得できるものにするだけの「理由」が必要になる。


「男性なんかに萌えてすみません」「性的におかしいんです」って言わされるときだってあるし、「自己分析が足りない」「加害者性を自覚できていない」と言われることもあります。

同じ趣味なのに、なんでこんなに扱いが違うんでしょうか。


腐女子」だって、「好きだから」で済ませられればいいのに。でも、現実そうはいかない。なぜ好きなのか、「あんなもの」を、といわれる日々。
そんな中で、「あんなもの」じゃなくて「relationship」なのだ、と言えるようになることは、重要なのではないかと考えました。「この人たちの関係性に好感を持っている」という説明は、今までの卑下した説明より分かりやすく、負担や悲しみがないと考えました。



そう思ったから、3年前、わたしはあの記事を書いたんです。


本当は、理論武装なんてしなくても済む存在でいれればいいのですが。誰かにとって分かりやすい自分でいる必要なんかない、というのは、いろんな場面で感じることです。でも、なかなか難しい。3年たっても未だに、同性間の恋愛ものが好きなことは「何故?」と問われる存在であるようです。


でも、3年前よりは、shipperという言葉を見たことのある人が増えて、使うか使わないかにか変わらず、なにか変化が起きてくれていればいいなと思います。






おまけ

いつかオメガバースについて書かなきゃならないかな~最近めちゃめちゃ流行ってるしな~と思ってもうかなり経つんですけど、性別によって格差がある現状がつらいのに、さらに性別の細分化&格付けを行う、というような仕組みであるようなので、全く興味が持てず、未だに一作も読んだことがないです。

こちらのジャンルも元は海外からやってきたものですが、かなり日本にも浸透していますので、概要はpixiv百科事典、コトバンクWikipedia日本語版等で十分詳しく確認できるようです。なので、このブログで紹介することはないかなあ……と思います。

使ってみたい(2)のコメント欄で、海外在住の方がオメガバースについて言及してくださっているので、興味がある方はそちらをご覧になってください。

アロマンティックセクシャル

以前このような記事を書いていました

si0r1.hatenablog.com

恋愛感情の有無と性的欲求の有無の組み合わせによって、四種類のセクシャリティができるはずだけど、恋愛感情なし・性的欲求ありの人の名前が分からない…といったような内容です。

 

ところが最近、そういったセクシュアリティの名前を知りました。

「アロマンティックセクシャル」です。

 

以前の記事にコメントくださっていた方から、~ロマンティックと~セクシャルを使う言い方はどうかとご指摘いただいていたのですが、まさかこんなにストレートな名前だとは。

 

このセクシュアリティについては、検索してもアロマンティックアセクシャルの記事に埋もれてほぼ情報が出てこないのですが、一応ウィキペディアの「恋愛的指向 」のページに名前が記載されています。(2018/02/20現在)

性的に惹かれることはあるが、恋愛的に惹かれることのない人もいる。この場合は「アロマンティック セクシャル(aromantic sexual)」と呼ぶ。

 

具体的にどのような状態を「性的に惹かれる」と指すのかなど、不明な点は多々ありますが(アロマンティックアセクシャルの説明・定義も曖昧なので区別も付けにくいというところがあると感じています)、一応名前がありました、という報告まで。

 

 

わたしが過去にあのような記事を書いたきっかけは、「わたしは恋愛感情はないけど性的欲求はある、そういうセクシャリティなのかもしれない」と悩んでいたからだったので、ひとまずわたしの状態を表す単語が存在していた、名前がついたということに安心しています。

アロマンティックセクシャルという単語は聞きなれないかもしれませんが、わたしのように悩んでいる人や違和感を感じている人がいれば、こういう単語もあるよということで。

 

また、わたしの現在のセクシュアリティがどういったものかについては後日記事に書こうと思いますが、ひとつ気になることがあったので、先に触れておきます。

アロマンティックセクシャルでTwitterを詮索すると、とある単語が一緒に出てきました。わたしは性行為の経験はなく(ありませんが性的に惹かれるという状態ではあると感じています、後日気が向けば説明します)、またセックスフレンドという関係を築く気はありません。また、欲求不満というわけでもありませんし、性的な承認欲求があるわけでもありません。まあわたしはそうですというだけの話ではありますが、最後に記しておきます。

 

勝手な想像や偏見でセクシュアリティや他者との関係性を語られることの不快さや悲しみを経験する人は多いと思うので。