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BL、生活、その他いろいろ

熟女になるまで待・て・な・い♡

ピチピチ☆20代、未婚女子です♡

最近の欲望、こっそり教えちゃいますね!
マジで早く「若い女」の土俵から降りたい。


いやほんとどうやったら降ろしてくれんの!?熟女になるまで待ってられないんですけど!?今すぐ!い・ま・す・ぐ!!「若い女」から降りたいんだが!?
というか降りてるつもりなのに知らないうちにまた土俵にのぼってたりして、なんだこれはだまし絵の階段か、早く、さっさと、わたしを土俵から降ろしてくれ!!!!!


なんでいきなりこんな話を?と思われるかもしれない。「若い女から降りる」ってなに?と思う方もいるだろう。
この記事を書くきっかけになったのは、アルテイシアさん(@artesia59)の「アルテイシアの熟女入門」というWeb連載(https://www.gentosha.jp/series/artesia_jukujo/)。今月分の話題が「若い女」から降りたら楽になった!というもので、今月分も楽しく読んだ。

リンクから全文読んでもらいたいが、今回のブログのメインテーマになるところを一部引用させていただく。

"若い頃は若い女だからとナメられて、失礼な発言やセクハラをされまくったし、かと思えば「若い女だからってチヤホヤされやがって」と勝手に妬まれたりもした。
若い女」という記号が外れたことで、「人間」として生きられるようになった。"
(https://www.gentosha.jp/article/15381/)


素晴らしい!記号が外れた瞬間の解放感たるや、想像するだけでも清々しい。


しかし、ここで疑問がうまれた。

わたし、まだ20代。あと数年で30代になるけれども、まだまだ年齢は「若い女」にくくろうと思えばくくれるのだ(くくろうと思わなければくくられないが、ちょっとここではおいておく)。


アルテイシアさんのように40代になるまでには、干支が一周する必要があるくらい、時間がかかる。

そんな……それって……耐えられない!!!!!
いつまで「若い女」でいないといけないんですか!?!!?!!


若い女」から降りる。
今までの苦しみが、自分が「若い女」、つまり大人しく慎ましやかで年上や男性の言うことをニコニコして聞いているべき人間だとみなされているところに原因があるとはっきり気付いたのは20歳前後のことである。「男尊女卑」の社会に生きていることは幼いときから知っていた。どれだけ頑張ろうが「お前は女で、まだ幼いのだから、バカでいろ、かわいく笑っておけ」と言われてしまうのは何故だ、と思っていた。
大人になってから振り返ると、幼いときのわたしは、将来「若い女」になるための仕草を学ばなければならない存在であり、「若い女」になったわたしは、とにかく男に気に入られるようにしろ、男性に服従して、体も思考も全てを捧げるべき存在だとされていたのだと思う。


わたしが「そうしたい」と思ってやるならいいが、わたしは産まれてこのかた男性に尽くす気もなければ大人しくする気もなかった。それなのに、わたしは「土俵」の上に立たされていた。気付かぬうちに、立たされていたわけである。そして、降りるための梯子は与えられないし、飛び降りたろかと思っても、何ですか?バンジージャンプの紐でも付いてんのか?というくらい、勢いよく降りた分だけ大きな反動を伴って土俵に戻される。


マジでどうやって降りたら良いの?本当に加齢を大人しく待っていられない。


そんなことをモヤモヤと考えながら、地道に「みなさんの考える若い女とは違うんです」アピールをしてきた。「恋愛は面倒だ」「結婚はしたくない」「ふてぶてしい」「髪の毛金髪にした」「太った」。

今のところ、「若い女」から逸れるために有効なのは「太る」だな、と思っている。

わたしは身長が160センチちょいある。体重は、20歳の頃は50キロだった。この体重は、病気によって非常に不健康に痩せた結果なのだが(だからこの数値は理想ではないし目指さないでほしい)、それを知る人にも知らない人にも、ウケた。
「やっぱり年頃の娘さんはしゅっとしてきれいな服を着てると華やかで良いね!」というわけである。

大人になってから、かわいい服を素直にかわいいと感じることが出来るようになり、フェミニンな服装や化粧を好んでしていたため、わたしは見た目だけは「若い女」であった。故にこの様な評価はしばらく続いた。

しかし、25歳ごろから病気やストレスによる過食が始まり、特に去年末からの体重の増え方は自己最速・最高記録を更新する勢いで、現在の体重は88キロである。

過食による肥満なので、どこからどうみても不健康である。
それを見て、周囲の人は「若いのにそんなに太って」「かわいかったのに」「まだ20代なのに」と非難してくるようになった。

しかし正直なところ、誉められていたときより気分が良い。自分の体が、自分のものになった気がする。痩せていたときは、わたしの体は「他人が見て楽しむもの」だったが、今はみんなわたしの肉から目を背ける。わたしの脂肪たちは、わたしがお金をかけて食べ物を大量に買い、毎日いっぱい食べることで付いた、「わたしの肉」である。「わたしの体」が、「若い女」のもの=「他人を喜ばせるもの」から、「わたしの体」になった気がして、気分が良いのである。

ただ、このお肉ちゃんたちは、健康面からみればよくないものなので、落とさなければならない。落とさないとなあ、と自分でもよく考えた上で決めたので、減量に励みたいと思うが、「わたしの体がわたしのものになった」気分が味わえたので、よかったと思うし、健康上許されるのであればもうちょっと太っていたい。


まあそんなことも考えつつ、話は戻るが、加齢を待てない人間は、不健康さなどでしか土俵を降りられないのだろうか?今の肥満ボディは、過食という自分を痛め付けて得られたものだが、自分に優しくしたままで、傷付かずに土俵から降りられないものだろうか。

本当に、わたしは今すぐに「若い女」から降りたい。舐められたくないし、謎の競走に強制参加させられて見せ物にされるのもごめんである。そして、自由になりたい。

この前、父から「くしゃみがおっさんくさい、鼻のかみかたも若い女の子としてあり得ない」というスーパー意味分からんアドバイスを頂いた。わたしは年中アレルギーで鼻水たらしているのだが、くしゃみはアレルゲンを外に出す役目を持つ大事な身体反応である。鼻をかむのは、鼻の中の嫌なドロドロ(アレルゲンによっては膿がたまることもある)を排出するための大事な行為である。それをうちのオッサンは、「若いんだからそういうのは止めとけ」とは、ハァ???としか言いようがない。生まれたてから死ぬ間際までくしゃみは出るし、それにちゃんと対応することが健康に繋がるのである。それを「若い女」だから止めろとは、いやはや、ハァ???である。しかし「ハァ???」という反応も、「若い女」としてふてぶてしいので止めろと言われたのでお手上げだ。


若い女」は生き物ではないのか?なんなんだ?自由に鼻をかめるようになるまで、40代の熟女になって「若い女」から降りられるようになるまで我慢しろなんて言われた日にゃバカらしくてやっていけない。


熟女、いいなあと思う。熟女、若い女も助けてくれるからありがたいと思う。でも本当に望んでいるのは、産まれたときから、わたしはわたしとして自由に生きていける世の中である。若いうちにも楽しいことは沢山ある。若いうちに楽しいことを自由にしたい。歳をとっても楽しいことを自由にしたい。ずっと自由が良い。


なので早く「若い女」から降りたいのだが、どうすればいいのか本当に分からない。若い女であるうちから「若い女」のレッテルを剥がし、土俵から降りる方法を知ってたら教えてください。