先日、中学時代の友人と久しぶりに会ってお茶したのですが、その子が知らぬ間に高額美顔器にはまっており、いかにその美顔器が自分の人生を良い方向に変えてくれたか、いかに美顔器と関わっている人が素晴らしいか、自分が美顔器をすすめたひとがどれほど喜んでくれたか、というのを延々と聞かされ、あなたもどう？と勧誘されました。その日は適当にふんふんへーなるほど～と聞き流してきたんですけど、その日わかれた後もLINEでメッセージが届き散々勧誘され・・・・・という日々がしばらく続いており、大変疲弊しています。
その日は私の服装やメイクのことに始まり、恋愛とは、女の人生とは～とかいう話も聞かされ、もうほんと勘弁してくれって感じの一日だったんですけど、その後のやりとりも含め、今回何が一番しんどかったかというと、私はそれは必要ない、ほしくない、と言っているのに、相手がそれを聞き入れてくれず、なんでほしくないの？どこが必要ないとおもったの？普段何にお金使ってるの？と聞いてきたところです。
私にとって買い物というのは、自由と非常に密接に結びついています。私の家は貧乏というわけではないんですが、小さい時はお金や買い物に関してとても不自由というか、窮屈な思いをしていました。ほしいものをほしいと言えなかったり、何か一つ買ってもらうのでも、ものすごく肩身の狭い思いをしたり、使い道を否定されたり馬鹿にされないか不安になったり。お金を使うことが悪いことのように思っていたときもあります。
それが、成長して、バイトが出来るようになって、自分の好きなものを自分の管理するお金で好きに選んで買えるようになった時、ものすごくスッキリした気持ちになったのです。
お金に余裕があると、好きなものを買えるというだけではなくて、自分のいる環境を変えたり、しんどいことや嫌なことを解決したり、逃げ道を作ったり、いろんなことに使えます。
お金を持つことは、選択肢を持つことなんだと思います。お金を遣うことは、選択することです。買い物は、自分がどうしたいか、自分をどうしたいか、ということに関する選択の結果なのだと思います。昔感じていた肩身の狭さは、選ばせてもらっていたことへの罪悪感、窮屈さは、選択肢の少なさによる不自由さだったのではないかと思います。
ほしいものがあれば、それを買うためにお金を稼いで、貯めて、それを買います。高くてもがんばって買う。でも、いらないものはたとえタダでもいらないので、買いません。
ほしいものは、私の生活に必要なものです。娯楽として必要なもの、暮らしに必要なもの、体調のために必要なもの、精神的に必要なもの、とにかくそのときの私に必要だと、私が感じて、考えて、吟味した結果ほしい、と心から思ったものを私は買います。
逆に、ほしくないものは私の生活に必要ないものです。もしかしたら将来ほしいと思うかもしれない、必要になるかもしれないけど、特に今、それを買っておく必要がないと思ったなら、私はそれを買いません。
BLとか同人誌とか洋服とか、今まで使った金額計算するの怖いくらいたくさん買ってるし、正直これやめたら高くていいもの何でも買えちゃうなと思いつつ、やめないのは、それが私にとって必要だからです。他の人がどう思うかは知らないけどひとまず私には必要なので買います。
失敗したなとか、軽率だったなとか、後悔する買い物もありますけど、それを買った時の自分がそれを必要だと思って買ったなら、それはそれでいいです。
今回、友人に勧められた美顔器は、私には必要ないものでした。私はそれを欲しくないと思ったからです。体調面でも、精神面でも、生活面でも必要ない。なのでいらない、買わない選択をしたのですが、友人には私のその選択が気に入らなかったみたいです。なんで？どうして？って、私の選択を否定してひっくりかえす機会を伺ってるんだろうなーというかんじのメッセージがめちゃくちゃ届いていました。
友人がどういう気持ちで勧誘をやってるのか知りませんが、ひとまず私の買い物に口出ししてくんな、と結構腹を立てています。私のお金の使い方は私が決めます。何を買うか、買わないかの選択権は私にあるのです。ついでに、それに関わる時間の使い方も私が決めます。
それは、使う金額にかかわらず、私の人生にとって大事なことだからです。人に口出しされて、無理やり変えさせられたり、馬鹿にされたり、否定されて黙ってニコニコしてられるような部分ではないのです。
なので今、友人に対して私は腹を立てています。仲が良かったけど、好きだったけど、ここは譲れないので怒っています。なんで分かってくれないんだ。怒ってるのに相手に伝わってないみたいなのがやるせないんですけど。何言っても通じないのでしばらく無視を決め込む姿勢でいます。無視です無視。胃が痛いです。でも無視です。怒っているので。
