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BL、生活、その他いろいろ

ムキムキマッチョになりたい!

 空手始めようかな~と思っています。運動不足と、身体感覚の鈍りを解消したくて。そしてどうせなら強くなりたい!ひとをころせるくらいに!

....と思ったのですが、「ひとをころせるくらい強くなりたい」っておそろしく物騒な目標だ!自分で自分の言ったことを反芻してものすごくびっくりしました。私は小さい頃から、殺すとか死ねとか、そういう言葉で人を罵倒するのが嫌で使わないように気をつけて生きていたし、今もそうだったはず。それが何故こんなことに。

 

 振り返ってみると、私はここ最近、無意識に、男性に対峙するときは殺すくらいの気持ちでいないと!と思っているようです。そういえば、「ひとをころせるくらい強くなる」と言った時の「人」は、イコール男性のことを考えて言ってた。

そうおもうと、こんな風に考えるようになったきっかけっていうのには心当たりがあるのです。当時の私にはとてつもなく衝撃的なことだったし、機会があったら誰かに聞いてもらいたかったのでここに残しとこうと思います。というエントリです。

 

 何年か前、ストレスを溜め込んだ末に爆発して、泣くわ喚くわの大騒ぎを起こしたことがありました。自分でもコントロール出来ないくらい変に感情が高ぶって、歯止めも効かずに暴力的になってしまったのですが、その勢いで一つ年下の弟と揉めまして。弟も方も、その時すごいストレスを抱えていたようで、ちょっとしたことで掴み合い殴り合いのものすごい喧嘩に発展してしまいました。そしてその時、私は弟に全く歯が立ちませんでした。

 これのことは、わけがわからなくなっていた頭でも、とてもショッキングで、恐ろしいと認識するくらいの出来事でした。第二次成長期以降の男女の体力差を考えると、私が負けるのも当たり前かもしれませんが、弟は長らくだらだらして運動していなかったので、おそらく人並み以下の筋力しかなかったと思います。そんな状態でも、弟が男で、私が女だというだけでここまでの力の差があるなんて。小さい頃はよく、どちらが勝つともいえない殴り合いの喧嘩をしていたというのもショックが大きかった原因かもしれません。昔はあんなにもみくちゃになって、必死で対等な喧嘩していたのに、今ではこんなに差がある。しかも、弟の方も相当頭に血が上っているはずなのに、私に全力で抵抗されているのに、力加減ができるくらいには余裕があるようだ、ということが分かって、パニックになりました。大人の女になった私は、とても無力でした。最終的に向き合ったまま床に押し倒されるという恰好で一旦勝敗(?)がついたのですが、その体勢って非常に嫌な体勢で、もしこれが弟じゃなかったら、標準的な体力の、私に手加減してこない大人の男だったら、と考えると激しい恐怖に襲われたのです。

 こいつにはもう素手では勝てないんだ、殴られても何も仕返しできないんだ、ということを痛いほど実感して、どうしようもない気持ちになって、だけど、このまま負けてしまうのは、この理不尽な体力の差と、恐怖とを認めてしまう事になる気がして、この状況打開のために武器を持とう、と思いました。武器っていっても、私の部屋でどったんばったんしてたので、ハサミくらいしかなかったんですが。

 ハサミって、一応刃物なので、危険な凶器のように思えるかもしれないんですけど、対人となると、何の役にも立たないんですよねあれ。所詮文房具ですよあいつも。そんなわけで、ハサミを手にしたのはいいけど、なんの威嚇にもならない!切れないしどこにも刺さらない!役に立たない!でも、目になら刺せるんじゃない?って思ったんです。

 

 素手では勝てなくて、だからハサミを持って、最終的に相手を傷つけるには目を刺すしかない。無力だから、武器を持っていても無力だから手加減なんか出来ない。もし私が男なら、こんなもの持ちださなくても相手を殴れるし、押し倒して拘束するだけでいいのに。なんで目を刺すとかそんなことまでしないと対抗できないんだろう。なんでこんなことで目を刺す覚悟とか必要になってんだろう、怖いよ、と躊躇っていたところを親に押さえつけられて事なきを得ました。(当時は必死でしたが、自分でもおかしかったな~って思います。大事にならなくてよかった。あと、この事件以外の時は、弟とは結構仲良しでしたし今も仲良しです。)

 

 頭が冷えてからもずっと、私は無力で、人を傷つけずに勝つ方法はなくて、相手を殺すくらいの気持ちでないとダメなのか、という恐怖と絶望は残りました。

  この出来事の後、変な男性に立て続けに遭遇したり、男性との間で諸々あったりでどんどん尖っていって、男性への恐怖と警戒が強迫観念のようにつきまとうようになった結果、嫌なことする男性にはころすつもりでいこう。必殺!という気持ちを当たり前のように持つようになってしまったんですね。

 

 現在は変な人にも遭ってないし、ありがたいことに怖くない男性たちと出会えた(私が彼らのことを認識できていなかっただけなんですけど)ということもあり、当時に比べると男性へ対する否定的感情も落ち着いてきて、丸くなったなあ~って気持ちでいたのですが、ちょっとしたきっかけで、なかなかあの恐怖からは解放されないんだな、思い知らされる時があります。自分を弱いものとして扱われたり、力の差を見せつけられたりすると、あっ!ってなるんです。「鞄持ってあげるよ」とかね。あっ...ころす.....(自分の鞄くらい持てる!持つものの重さくらい自分でコントロールしてるにきまってるじゃろ!あと貴重品入ってるからなそれ!)って思います。この言葉、実際相手を殺めたる!という意味じゃなくて、なんというか、男性への不満とか不快感とか、警戒心とか攻撃的な気持ちとか、あーーーこいつこのやろうこんな扱いしやがって覚えてろ~~~みたいな気持ちを表すものになっているのかも。あと私はしばく!っていう言い方もよくするんですけど、これも同じ感じ。

 

 今回空手を始めたいと思ったこと自体は、運動不足解消のためなので、あんまりこのこととは関係ないのですが、空手という言葉で、以前、変な人に遭遇していたときTwitterで「空手や合気道をしたらいいのでは」とアドバイスをくださった方のことを思い出したことがあります。アドバイス頂いた時も、空手いいなーと思って興味あったんですが、なんとなく理不尽な気がして避けていました。男性と同等になるために、努力しないといけないなんてなんか嫌だ。そもそも差があるのが悪いのに!っていう理不尽さがあるじゃん~って思ってた記憶があります。男性に劣るから男性に追いつこう、男性みたいになろう、というやり方は疲れるし、成果もないし。昔はそういうやり方だったけど、今は違うやり方がしたいな、って思ったのかも。

 

 というようなことを考えつつ、今回はそういうのとは関係ないし気楽やりたいと思いまーす。体力ない初心者に優しい教室を探そう....

 

 

 すごい余談なんですけど、マッチョといえばヴィレッジピープルのマッチョマンが好きです。メンバーすごい貧弱なのにマッチョやで!俺らマッチョ!みたいな顔で運動してるPV大好き。インディアンがずば抜けて貧弱なのに裸なのがまたよいです。マッチョッマッチョメエァ~~ン

 

20140621 内容修正しました