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BL、生活、その他いろいろ

子はかすがい

雑記

 仲の悪い夫婦でも子どもがいることで仲が保たれることを子はかすがいっていいますけど、まさにうちの家庭がそうです。わたしや兄弟たちはかすがいです。

 

 うちの父は、アルコール中毒予備軍(もしくはもうそうなのかもしれませんが)で、昔はよく暴力を奮っていたし、無神経な言動は年々ひどくなってきています。幼い頃からわたしも被害にあっていたし、特に母への被害も大きかったので、なんでさっさと離婚しないのか、はやく父親から離れたい、と強く強く思っていました。でも、離婚しない原因も知っていました。母がわたしたちの出産をきっかけに専業主婦になり、経済的に父に依存していて、その上わたしたち子どもがいたからです。それを自覚し始めたのはかなり早くて、小学生になる頃には、自分たちが離婚を躊躇わせる原因になっていると思っていました。こういうの、子はかすがいって言うんでしょうが、わたしは、わたしたち兄弟って最悪な存在だなって思っていました。母が暴力や暴言に耐えなければならないのはわたしたちがいるからなんだろうなと。わたしたちを産んだせいで仕事をやめて、父に経済的に依存し、暴力をふるわれてもわたしたちがいるから離婚できないなんて、わたしたちは母の足かせになっているのだと、そう思って絶望していました。

(ちなみに、わたしの小さな頃からの夢は、いい大学卒業して高給取りになって、結婚したとしても共働きで、働くことの妨げになるなら子どもなんかいらない、という生活を送ることだったんですけど、それは確実にこの辺の家庭事情からきたものです。)

 

 わたしがとうに20歳を越えた今もまだ、わたしはかすがいのままです。ここのところ、母と父の会話は成り立っていません。父は家族から相手にされないことに苦しさを感じつつも家庭のために働いているようです。母は、父の言動に疲れ果てながらも、わたしたちがいるから離婚はしませんし、わたしたち兄弟と仲良くすることで保っているようなところがあります。わたしから見れば、こんな苦しい「家庭」を維持するよりも離婚してしまえばいいと思うんですが、二人共家庭がなくなれば精神的にやっていけないだろうということも感じます。二人共、「家庭」に依存しすぎているから、どんどん拗れていく「家庭」でも維持しないとだめなんです。そして、その維持に一役買ってるのは、「家庭」の解体もしくは改善を望むわたしなんです。おかしな話ですけど。

 

 小さい頃から、もしわたしや弟たちが独り立ちしたら、この人達はどうするんだろう、と思っていました(わたしは母のほうが好きだったので、とにかく独り立ちしたら母はわたしのところに来てもらおう、とか考えてたんですけど実現できそうにありません)。この人達二人は、どうやって暮らしていくんだろう。わたしたちに依存した関係なのに、わたしたちがいなくなったらどうするんだろう。かみあわない会話でずーっとイライラしながら、お互いに失望し合いながら暮らしていくんだろうか。それとも、わたしたちがいるからこんな状態なのであって、いなくなったら関係が改善したりして。わからないですけど、日々みんな疲労していくばかりです。

 

 子はかすがいって、本当に最悪だなと思います。こんなの誰が幸せなんでしょうか。