お金がないと、不安定になります。後ろ盾が何もない。好きなことが出来ない。何かあったときに、それを直接解決するために必要なお金も、ストレスを解消するためのお金もないというのはこわい。
私はお金に関して、いわゆる財布の紐ゆるゆる状態で、好きなものがあったら金額気にせず買っちゃったりして、全然貯まりません。今は親のすねかじり虫なので（本文とは全然関係ないんですが私は金田朋子さんが好きです）、自分の収入がなくても死にはしませんが、それでも自分の自由にできるお金がないというのはものすごく肩身が狭くて不安です。
今まで、特に将来のビジョンもなく生きてきましたが、漠然と「一人で行きていけるだけの収入を得続ける」ということだけは絶対に叶えたいと思っていました。もし結婚したとしても絶対仕事は辞めない。離婚したくなった時に、生活費や養育費のことを考えずに離婚できるような状態でいたい。自分が自立して生きていくのに、子どもが足かせになるのであれば出来るだけ産みたくない。
そのためには働かなくてはいけない。学歴がなければ一人前の収入は得られないと思っていたので、大学進学も絶対成し遂げたいことでした。うちの親、特に母親は、女の子は学や仕事がなくても最後は結婚して家に入ればなんとかなる、という考えを持っていて、私が高校時代にうつで学校にいけなくなった時には、「つらいなら学校辞めて、習い事（花嫁修業）でもして、それでお見合いして結婚したらいいよ」と言ったくらいの人です。だけど、学歴もない、収入もないまま結婚するということは、その後ずっと男性に頼って、男性に養われて生きていくということです。何かしたいことがあっても、そのお金は男性から出してもらってると思ってやらないといけない。もし男性からDVを受けたとしても、離婚なんて出来ない。男性からの金銭的な庇護なくしては生きていけなくなる。人より数倍の苦労を強いられる可能性が常にある。
この恐怖は、親からもたらされたものなので、母の言葉を聞いた時はえええ・・・という気分でした。
私は小さい時から、自分に使ってもらえるお金はないんだと思って肩身の狭い思いをしていたし、親にお金下さいとか、あれが欲しいとか言いだせなかったり、受験前に塾に通いたいからお金を出してくださいって必死になって頼み込まなきゃいけなかったりしたことにコンプレックスを持っていました。別にうちがすごく貧窮してるってわけではないんですけど。他のおうちはそこそこおもちゃとか服とか買ってもらえて、遊びに連れて行ってもらえるし、塾なんかは親のほうから進んで通うように言ってくれるし、すごく羨ましかった。それと、うちの父は酔うと暴力的になって、母や私達兄弟が嫌な思いをすることも多かったのですが、それに耐えながら離婚しない母に、なんで離婚しないんだろう、お金の問題なんだろうか、母に私達を養うお金があったら離婚してくれたんだろうか、と感じていました。私はもう、そういうことに悩まずに生きていきたい。そのためには、早くおとなになって、親から離れて、一人で生きていけるくらい、自分の好きに使えるくらいお金を稼いでいかなくては、と思っていたのです。
・・・思っていたんですが、未だ実行できていないどころか、現在私の未来は結構不安定です。なんとか高校は卒業し、大学進学もしたのですが、うつになってから、今まで私を支えていた意思やプライド、自立心とか競争心みたいなものが弱ってしまって（これらは呪縛になってうつに繋がっていったぽいので、病状改善のために弱らせるのは必要なことだったんですが）、一人暮らしも難しくなったし、人に頼らないと生きていけなくなったしで、なんだか気が抜けてしまって、大分うつが改善された今でもずるずる親のすねをかじって生きています。それに、浪人留年その他諸々によって、今ではもう昔の私が思い描いていた「普通の労働者」になるのは難しいのかもしれない。分からないけど。ぼちぼちバイトとかもしてるんですが、躁状態の時にまとめてつかっちゃったりしてなかなか貯まらない。うう。
今では目指すところもだいぶ低くなってきて、少なくてもいいから一定の収入を得られればいいやというところに落ち着いています。少なくっても、ないよりはあるほうがちょっと安心。使うために稼ぐ、というので今はいい。今はね。ここのところ、しばらく収入のない生活を送っていたのですが、働かない生活は楽でいいですね、ストレスがない。働かずして収入を得られればいいのに。でもそろそろお金稼がないと、と思って、最近バイトを探して応募してみたりしています。私は働くのです。そして今度こそお金を貯めたい。貯金用の口座と普段使いの口座を分けると、財布の紐ゆるゆる人間でもそこそこお金が貯められると聞いたので、試してみたいと思います。がんばろう。
あと、そろそろBL関連の記事も書きたいです。プラバンも作る。自分の力で自分のために楽しいことしたい。そうやって生きていけたらいいなあ。
