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BL、生活、その他いろいろ

オフ会の振り返り

去年から、関西でのオフ会開催を始めました。初めての時の記録はしてあるんですが、それ以降のオフ会についてちょっと振り返りたいと思います。

まず、去年は4つ開催の予定をしました。5月ピクニックオフ、6月薔薇見るオフ、10月関パレオフ/薔薇見るオフでした。
関パレオフは中止にしたので、実質3回のオフ会を開きました。
そこで15人弱位の人と知り合うことができました。楽しかったです。

開催していて思ったのは、わたしのオフ会には、まったり感を求めて来てくださってる方が多いのかなーってことでした。わたしのオフ会は飲酒なし、外食なし、それから野外ということで、セクシュアリティについてじっくり話すようなオフ会ではないので、物足りないと感じる方も多いかなと思っていたのですが、嬉しいことに、それでも来たいと思ってくださった方がいたことに驚きでした。
セクシュアリティに気を使わず、ただ遊ぶ(といっても花見とかですけど)ことが、わたしの望みだったのですが、わたしだけじゃなく、他の方にも一定の需要があるのか、と思い、そこが意外でした。場所とかも代わりばえしないのに、1回だけでなく、続けて来てくださった方もいて、嬉しかったです。

また、ゆるいからこそ来やすい、ハードルが低いと思ってくださった方もいて、良かったなと思いました。
これらのオフ会は、わたしにかかる負担を最小限にしてあって、楽したいという気持ちが最優先なので、ほんとに毎回、主催者として何かをするということがなくて、ゆるゆるとした雰囲気になりがちなので、なんか申し訳ないなという気持ちもあったのですが、そこがよさそうといってもらえたのはとてもありがたいことです。

話すことを目的に、お店とかの予約をするようなオフ会を開催することは今後もないと思いますし(わたしへの負担がそこそこあるから)、また同じ場所でおなじように薔薇をみるとか、2年目もそういうことしかできないんですが、それでもそこに興味を持って来てくださる方がいらっしゃったらうれしいなと思っている次第です。

また、今年の冬には、Skypeを使ったお話し会をするようになり、我ながら面白くて楽しかったです。Skypeお話し会の利点は、遠方の方ともさらっと繋がれるところで、普段野外ではしゃべることができない、深いところまでお話しできるところです。もちろん、セクシュアリティの話だけでなく、雑談とかでもいいんですけど、とにかく手軽で、よかったと思います。ただマイナスポイントとしては、お互いそれなりにコミュニケーションをとるスキルがないと話が進まないという点で、そこについてはピクニック等に比べるとハードルが高くなるかなと思っているところです。


反省点も沢山ありましたが、参加者さんたちの人柄の良さに助けられ、とにかくわたしは楽しく過ごすことができました。
それと、わたしのオフ会で知り合いになられた方々が、その後お友だちになられたりしているのを見ると、とても幸せな気持ちになります。オフ会開いてよかったなあと思うのです。

需要がある限り、今年も続けていきたいと思いますし、去年は中止にした関パレオフも、できたら今年はやってみたいなと考えています。


おしまい

追記
オフ会についての情報をほぼ記録していないことに気づいたので追記です。

5月
京都市内でピクニック
わたしふくめ8人で、ご飯時に二時間ほどごはんとお菓子を食べながら話しました。趣味の話をするグループと、セクシュアリティの話をするグループに別れていたように思います。わたしは趣味グループにいて、映画とアイドルの話ばっかりしてました。

6月
午後から京都市内の薔薇園で薔薇観賞
わたしふくめ4人。はじめの一時間は園をぐるっと回りながら写真を撮ったり。後半は休憩所でアイス食べながら趣味の話を主にしました。セクシュアリティの話もちょろっと出たかな。

10月
関パレオフは中止。
薔薇見るオフ2は、昼頃から、わたしふくめ四人。二時間ほど薔薇を見て、レストランでお昼。そこでセクシュアリティの話をしました。基本的にオフ会ではお店は使わないという自分ルールを決めていたので、その会はお店でご飯をとったという点で例外でした。

Skypeオフ会
11月頃から月1程度で開催。基本的にわたし含め三人まででやっていました。セクシュアリティの話中心。一時間から二時間程度で終わるようにしています。

正月親戚から「彼氏できた?」と聞かれることへの対処法について相談させてもらった

あけましておめでとうございます。正月が来ますね。わたしの正月では親戚一同集まってご飯を食べたりするのですが、そこで必ず「彼氏できた?」と聞かれ、それがものすごく苦痛なので、それに対してどう返事すべきか、ということについてフォロワーさんに相談に乗ってもらいました。わたし個人が今置かれている状況を踏まえた話なのですが、もし似たようなシチュエーションに置かれている誰かの役に立てれば、と思い記事にします。

 

今回はフォロワーさん二人に相談にのってもらいました。

 

①わたしの現在おかれている状況について

②そもそも何故みんな恋愛の話をしてくるのか

③恋愛の話についての反応の仕方と、その各方法の欠点について

④結論

⑤おまけ

という話の流れでいきたいと思います。

 

 

①わたしの現在

わたしは今24歳、学生、双極性障害、今まで恋人ができたことはない。

そして、わたしは必ずホストとして集まりに顔を出し、手伝いをしなければならず、それをしなかったり下手な言動をすると「親のしつけが悪い」などと言われる。

結婚や恋愛についてあいさつのように話を振られる。特にめっちゃめちゃマウンティングをしてくる叔父と、スタンダードな人生でスタンダードの頂点を目指す意識高い系従兄弟が超うざくて大きな問題。

 

 

②そもそも何故みんな恋愛をしてくるのか

1)恋愛の話はあらゆる人間に共通する話だと思っているから

 ・挨拶代わりにしてもいいカジュアルな話だと思われている

 ・特に年の差がある場合、話が合わないことがあり、その中で恋愛の話なら年齢性別関わらず通じる話だと思っている(善意でコミュニケーションを取ろうと努力していてくれる場合もある)

2)若い人の「今」を知りたいと思っているから

3)マウンティングを取りやすいから

 

③対処法として挙がったものとその欠点

1)「興味がない」で通す

 欠点:親戚の価値観と違うので言い争いになる可能性がある

   「なんでなの?」と根掘り葉掘り聞かれる可能性がある

    「男性が嫌いなの?」と勘違いされる

    「興味ない」と分かってもらうために時間がかかる

2)わたしに話を振っても面白くないですよという雰囲気を醸し出す

3)早々に酒を大量にのみ、酔いつぶれ、寝る

 欠点:女が酔いつぶれるほど酒を飲むなんてはしたないと言われる可能性がある

    個人的に酔いつぶれたくない

4)相手の話に持ち込む、他の当たり障りのない話にすり替える

  例1:「彼氏どうなの?」→「うーん、あ、わたしの話よりあなたの話が聞きたいです、あなたは学生のときどうでしたか?気になります」と言って相手に話させて自分の話はしない

  例2:「彼氏できた?」「それより◯◯の話聞いて下さい!」とか言って他の話をゴリ押しする

 欠点:他人の恋話とか聞きたくない話を聞くハメになる

    恋愛の話でなくてもマウンティングかまされる

    小手先のその場しのぎの手段でしかない

5)家から出るしかない

  欠点:難しい

 

 

④3、4は本当にその場しのぎで、今後長期的にわたしが親戚との関係を続けていくのであれば、その場しのぎでは今後やっていけない。

 長期的なことを考えるのであれば、「興味ない」「わたしは恋愛の話しない」と主張し続けて周りに諦めさせるように頑張る、つらいことがあっても「興味ない」と言い続けていく方がいい。

5は現在のわたしにはできない。

 うつであったことを思い出すと、うつのときも周りから「メンタルが弱い」「甘え」「親の躾が悪かった」と初めの頃は言われていましたが、うつ(から双極性障害)が長引くにつれ、周りも、「この子はそんなものだ」「仕方がない」という認識に変わっていったので、うつのときのように時間をかけて「それが当たり前」「特に今更話題にするものではない」という認識になるように主張していくのがいいのかなと思いました。

 

 ということを含めて、わたしに合うのは長期的な方法だなという結論に至りました。

 ただ、結局これが効果的!という答えは出ませんでした。正直この問題に答えは出ないと思います。人それぞれ置かれている状況は違うと思います。今回出た案の中で、現在のわたしがとれる一番ましな案、ということで、今年はそれでやってみよう、ということなので。

しかし、24歳という年齢から、長期戦を目指すのは厳しいと考えています。わたしの中では年齢がネックになって、そろそろ結婚の話も出てくる年齢、より一層結婚への圧力がかかり始める年齢から抵抗を始めるというのはなかなかつらいものがある。もっと早くに始めておけばよかった。長期戦、っていいますが、いくつになったらその戦いは終わるのだろうか。つらい。

 

⑤おまけ

フォロワーさんと話していたら、「正月のあつまりは大人と子どもの居場所は分けられている」という話が出てきました。大人は大人ばかりが集まるテーブルがあって、子どもは子ども・母親のためのテーブルを囲んで、そしてまた別の場所が子どもたちが遊ぶ場になっている、という場所の区別がついているのですが、姪や甥の恋愛や結婚の話が出るのは特に大人のいる席で行われる、という話だったんですが、たしかにそうなんです。なのでわたしは、大人の場には極力近づかず、子どもの場に身を隠すということはいままでやってきました。本当に大人の席と子供の席では扱いが違うんです。今まで無意識にやってきたことなんですが、ああそういうことだったんだ!と気付きましたし、これがあるあるだったのが興味深かったです。

 

とにかく正月を穏やかに過ごしたい。ありがたいことに今年例の従兄弟は帰省しないらしいのでちょっと楽になりました。これで伯父もこなければいいんですけど。

頑張ります。

地方とセクシャルマイノリティ

 わたしは近畿地方の田舎に住んでいます。セクシャルマイノリティとして生きるには、地方住み、田舎住み、それから実家住みというのは結構しんどいところもあるんだよという話と、その上でわたしが都市部でオフ会を開いているのは何故なのかってことが今回の話です。(多分そのうち加筆修正します)

 

 わたしがセクシャルマイノリティであり、またアセクシャルであることによって困ることをリストアップするとこんな感じ。

1.地域社会で暮らす中でセクバレ(セクシャルマイノリティだと周りにバレてしまうこと)するとかなり厳しい状態に置かれる

2.実家ぐらしの場合、セクバレは私だけでなく家族の生活にも影響を及ぼしてしまう

3.結婚しないという選択が異常だという考え方をする人達が多くてつらい

4.地元にセクシャルマイノリティのコミュニティがない

5.都市部にあるコミュニティやオフ会への参加に非常にコストがかかる

6.コミュニティ外にいるためネット以外で情報が入ってこないし、継続的な繋がりも持てない

7.地元で活動しようにも、セクバレのリスクが高くなる

8.なにより、田舎で生まれ田舎で暮らすということはわたし自身ではどうしようもないことである

 

など。

8が一番きついことなんですけど、もう本当にこればっかりはどうしようもない.....。

そんな中で、とにかく怖いのがセクバレ。やはり田舎では「セクシャルマイノリティ」というものは受け入れられない場合が多いし、異端は地域社会のコミュニティから排除されます。その際排除されるのはわたしだけでなく、家族や親戚も含まれるでしょう。地域社会において、噂が広まるのは早いです。保守的な人達から、差別的な扱いを受けるだろうということは、非常に恐ろしく、絶対に避けたいというのがわたしの考えです。

 

 しかしそうやっておびえ、カムアウトできない状況というのは非常に孤独感を感じます。周りが理解してくれないだろう、わたしは異端だという意識を持ったまま暮らすのはしんどい。ネットでの繋がりがあるだけましですが、やはり日常的に「自分と同じような人が存在して、生活している」という実感はネットだけでは得られません。セクシャルマイノリティのサークルに入ったり、自分でオフ会を開いたりしてから、この感覚、自分と同じような人がいるという感覚を持てているかということは結構大切なことだと思うようになりました。出会うこと、相手の存在を直接認識できるということで、とても心強く思えたり、自分の存在の肯定にも繋がりました。また、コミュニティに参加するということもやはり孤立感の解消することにつかがると思います。

しかし、そもそもわたしの地元にはコミュニティがないですし、多分他の地方・田舎にもあまりそういうコミュニティってないんじゃないかと思います。あっても、そこに参加することでセクシャルマイノリティだとばれる可能性があると考えると、参加しづらい。

関西では大学のサークルがわりと存在するのですが、社会人であったり他大学生であったり、アクセスが悪い場合にはやはり参加しづらかったり、参加条件(学内生のみ、当事者オンリーなど)が満たせないと入れないというところもあります。コミュニティにしろサークルにしろ、生まれた場所、年齢、仕事や学業の都合で住んでいる場所など、自分の都合ではどうしようもない部分で参加へのハードルがぐっとあがってしまうんだなと感じています。

 

 やはり問題なのは、地方住みの人間はどうやって自分の参加できるコミュニティを探すのかということと、コミュニティが見つかったとしても、それが都市部にある場合が多く、「出会い」のためのコストが非常に負担が大きくなるということです。関西だと、コミュニティやイベントが多いのは京都とか大阪とかなんですけど、そういった都市部までの交通費や時間は結構な負担です。それに、知らない土地、つてもない場所に行くのには勇気もいるし、どんな人達がいる集まりなのかという情報もほぼ得られません。せっかくお金出していったのに、外れだったとか、嫌な思いをしたみたいなことになったらとても損した気分になるだろうから、と躊躇してしまうところもあります。

だからといって、地元で出会いを探すのも大変で、セクバレの可能性も高くなるし、変な人と出会っちゃった場合で、しかもその人と生活圏かぶっちゃった場合とか、めちゃくちゃ面倒になりそうで、あんまり積極的にはなれません。

そんなかんじで、そもそもセクシャルマイノリティ関連の出会いの場を「見つけ」、「参加」すること自体、難しいものになっているなというのがわたしの実感です。

 わたしはたまたま、自分も参加できる大学のセクマイサークルに出会ったので、そこに所属しています。そこではセクシャルマイノリティがこんなに身近に存在するんだ、という実感を得ることが出来ました。しかしサークルの活動以外の、バーとかイベントとかには行きづらいですし(つてもないしアセクだし終電がめちゃくちゃ早い、実家住みなので親に行動を把握されており、にどこ行ってきたの?とか聞かれたら困る)、オフ会は自分で開催するまでは行ったことがありません。色んなセクシュアリティの人達が集まる場もいいけれど、アセクに特化したイベントとかにも行ってみたいなーと思って探していた時期もありましたが、安心していけそうだなと感じたオフは関東圏のものしか見つかりませんでした。

 

 

 それでですね、その打開策?として、わたしは今自分でオフ会を開いています。場所は京都、募集はツイプラを使っています。関西でオフ会がないのなら自分で開催してしまえばいいと思って。探しやすいように募集はネットでやっています。やはり京都まで行くには電車賃も時間もかかるのですが、地元から離れていて、でもぎりぎりアリかなという距離の場所で、かつ参加者さんもアクセスしやすいのではないかという場所、と考えて決めました。人の多い都市部だったらそこで多少何があってもわたしの居住地にまでは影響が及ぶ可能性は低いであろう、ということも考慮しています。

 オフ会を自分で開くことのメリットは、オフ会に行くときに問題となる交通費、時間、その他コストを最低限に抑え、アクセスの良さ、セクバレの可能性の有無、楽しさ、気軽さというハードルのいくつかを自分の都合の良いように、低めに設定できる点です。その辺は楽ちんです。しかし、やはりオフ会を開くときは都市部で行うので、地方から参加してくださる方からしてみたら、結局わたしのオフ会でもハードルが高いと感じる方も多いと思います。

 なので、わたしのオフ会に参加してくださる方は関西圏の人で来やすいところに住んでおられるのかなーと思っていたのですが、驚いたことに(そしてありがたいことに)、今までの参加者さんで結構遠方から来てくださる方も多いんです。中部地方や関東地方など。

 

 ここで唐突に、ふと疑問に思ったんですが、都市部の人だったらオフ会に参加しやすいのか、地方住みだからオフ会に参加しづらいのか、という点でした。

 

そこで先日、オフ会への参加についてアンケートを取りました。その結果がこれです。

①地方住み、都市部住みでオフ会に参加した経験のある人の割合はどれくらいか

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②都市部住み/地方住みの人で、人と出会いたいと思っている人の割合はどれくらいか

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(素人の作ったアンケートであり、結果の読み方も下手だということは了承していただきたいのですが)まず、このアンケートに答えてくださった方達の中で、地方暮らしと都会暮らしの人が半々であったことに驚きました。もっと偏ってるのかなって勝手に思っていたので。更に、おもったより地方住みの人と、都市部住みの人で、オフ会参加の割合は変わらない(むしろ地方住みの人のほうが参加経験が多い)というも意外でした。ここまで差が縮まるとは思っていなかったです。

 

こうなってくると、オフ会への参加で障害になっているのは地方に住んでいるから、という1点のみではないのではないんだろうと感じました。行く人は行くし、行かない人は行かないんですねー(ざっくり)。行きたいけどいけない、ではなく、そもそも行きたいと思わないという人もいるでしょうし。しかし、このアンケートだと地方住まいの人のほうが、ネット上での出会いで満足しているようなのは、やはり興味深い部分だなと思いました。

 

 ネット上での出会いといえば、わたしは最近「Skype会」というのをやっています。Skypeを使っておしゃべりするというものなんですが、これ超便利なんですよね。コストもかからないし、遠方の方ともお話できるので。オフ会での「実際に自分と同じセクシュアリティの人とが存在していると実感・体感できる」という体験はできないのですが、Skypeを使って、自分のことについて声に出して話すというのは、孤独感や思考の行き詰まりを解消する一つの方法として活用できるのではないかと思っています。

 

 そんな感じで、話があっちこっちしましたが、地方住みのわたしはセクシャルマイノリティとして以上ような感じ方をしていて、こういった方法で孤独感の解消をしています。ただ、これはわたしがアセクシャルであるから意味があるというか、これで充分だなんですが、性愛者の方でパートナー等を探している場合であれば、「(恋愛に発展させるきっかけとなる)出会い」が必要になってくると思うので、わたしのようなやり方では目的の達成は難しいのではないかと、勝手にですがそう思っています。出会い目的のイベントやパーティーに継続して参加するということを考えると、交通費以外の費用もかかると思いますし、なかなか人脈がないと行きづらいのではないかと思って。友人探しであれば、ネット上でも探せますし、さっき言ったようなSkype会等でも対応できるのかもしれないのですが....

 

 地方暮らし一口に言えども、セクシュアリティも置かれている状況も人それぞれで、なんとも言えないのですが、わたしの場合はこういう感じです、という話でした。しかし、オフ会主催をするようになってからこういう視点でTwitter等で見ていると、やはり地方暮らしということをネックに思っている方や、選択肢が非常に限られる原因になっている方も多いように思います。地方とセクシャルマイノリティという問題は、なかなか切羽詰まった問題であり、しかし解決するのは難しい問題....。自分も困っていることですし、なにか良い解決法とか、やり方とかないかなーと模索中です。

 おしまい。

子はかすがい

 仲の悪い夫婦でも子どもがいることで仲が保たれることを子はかすがいっていいますけど、まさにうちの家庭がそうです。わたしや兄弟たちはかすがいです。

 

 うちの父は、アルコール中毒予備軍(もしくはもうそうなのかもしれませんが)で、昔はよく暴力を奮っていたし、無神経な言動は年々ひどくなってきています。幼い頃からわたしも被害にあっていたし、特に母への被害も大きかったので、なんでさっさと離婚しないのか、はやく父親から離れたい、と強く強く思っていました。でも、離婚しない原因も知っていました。母がわたしたちの出産をきっかけに専業主婦になり、経済的に父に依存していて、その上わたしたち子どもがいたからです。それを自覚し始めたのはかなり早くて、小学生になる頃には、自分たちが離婚を躊躇わせる原因になっていると思っていました。こういうの、子はかすがいって言うんでしょうが、わたしは、わたしたち兄弟って最悪な存在だなって思っていました。母が暴力や暴言に耐えなければならないのはわたしたちがいるからなんだろうなと。わたしたちを産んだせいで仕事をやめて、父に経済的に依存し、暴力をふるわれてもわたしたちがいるから離婚できないなんて、わたしたちは母の足かせになっているのだと、そう思って絶望していました。

(ちなみに、わたしの小さな頃からの夢は、いい大学卒業して高給取りになって、結婚したとしても共働きで、働くことの妨げになるなら子どもなんかいらない、という生活を送ることだったんですけど、それは確実にこの辺の家庭事情からきたものです。)

 

 わたしがとうに20歳を越えた今もまだ、わたしはかすがいのままです。ここのところ、母と父の会話は成り立っていません。父は家族から相手にされないことに苦しさを感じつつも家庭のために働いているようです。母は、父の言動に疲れ果てながらも、わたしたちがいるから離婚はしませんし、わたしたち兄弟と仲良くすることで保っているようなところがあります。わたしから見れば、こんな苦しい「家庭」を維持するよりも離婚してしまえばいいと思うんですが、二人共家庭がなくなれば精神的にやっていけないだろうということも感じます。二人共、「家庭」に依存しすぎているから、どんどん拗れていく「家庭」でも維持しないとだめなんです。そして、その維持に一役買ってるのは、「家庭」の解体もしくは改善を望むわたしなんです。おかしな話ですけど。

 

 小さい頃から、もしわたしや弟たちが独り立ちしたら、この人達はどうするんだろう、と思っていました(わたしは母のほうが好きだったので、とにかく独り立ちしたら母はわたしのところに来てもらおう、とか考えてたんですけど実現できそうにありません)。この人達二人は、どうやって暮らしていくんだろう。わたしたちに依存した関係なのに、わたしたちがいなくなったらどうするんだろう。かみあわない会話でずーっとイライラしながら、お互いに失望し合いながら暮らしていくんだろうか。それとも、わたしたちがいるからこんな状態なのであって、いなくなったら関係が改善したりして。わからないですけど、日々みんな疲労していくばかりです。

 

 子はかすがいって、本当に最悪だなと思います。こんなの誰が幸せなんでしょうか。

ピルを貰いに行った

 もともと生理が重かったのですが、この頃の痛みは尋常ではなかったので、とうとう産婦人科に行ってきました。

 生理中に行ってもいいのかなと迷ったのですが、フォロワーさんからも受診を進めてもらい、クリニックに問い合わせてみたところ、生理中でも受診できるし、内診もできるということだったのですぐ病院に行き、一応内診もしてもらったんですが、くっっっそ痛かったです。もうしたくない。

 内診の結果、子宮内膜症とかではなく、ピル(ヤーズでした)で対応してみようということだったので、ピルを処方してもらい、帰ってきました。

 診察の時、ピルの副作用とかあまり説明してもらえず、また院内処方だったため、薬局で副作用や飲み合わせについて知ることが出来ませんでした。一応、飲み合わせが悪い薬はほとんどないよ、と言われていたのですが、帰ってネットで調べてみたら、わたしがいつも服用している薬と飲み合わせが微妙だったので、お薬手帳見せてもっと積極的にあれこれ聞いておけばよかったなあ...と後から後悔しました。

またかかりつけの病院や薬局で相談しようと思います。

 

 ところで余談なんですけど、家で処方されたピルを服用していたとき、それを見ていた高校生の弟が、それなに?と聞いてきて(ピルのシートって珍しい形をしていますよね、わたしも初めて見た時こんな形なんだーと驚きました)生理痛がおもすぎるのでそれを緩和するピルっていう薬だよ、と説明していたのですが、そのとき母親が、女の子は大変なんだよ、痛いんだからね、でも男の子も大変だよね、毎日ひげそりしないといけないし、と言ってきたんです。

 

 あの!そりゃ男性も体のメンテナンスに労力をかけていて大変だとは思うんですけど!女性はヒゲどころか足から腕からなにから全て毛を剃ってるんですけど!?なんでそこを例えにしちゃったかな!どう考えたって毛の処理は女性のほうが苦労してるよ!!!今日だって病院行くにあたり足の毛とか剃っていったわ!と思いましてね。

 

 薬を買うお金だっているわけだし、苦痛の緩和であって一切痛みを感じないわけでもないし、内診だって痛いってひーひー言ってるのにはいすぐ終わりますからね~とか言われつつ(すぐに終わるわないのに!)子宮までなんかよく分かんない棒を突っ込まれることだって男性はないでしょ?もうその時点でわたしは男性が羨ましいし、毛を剃ることを褒められてるのもずるいー!確かに大変なのは分かるけどー!って思うんです。

 

 なんか、女性って無駄なコストとか努力とか必要じゃないですか?外見もそうだし、体のメンテナンスも結構労力がいる。化粧品、生理用品、ピル、それなりの服、髪型、などなど。特に病気を患っていた場合だと更に生きるのにコストかかるんですよね。自分の体を疎ましく思う時もあります。

 健康に越したことはないし、男性にも男性であるがゆえの不便があると思うし、ああやって褒められた(?)弟のことが憎いー!とかではないんですけど、わたしのこれを弟のひげ剃りを一緒にしないで欲しい!と思ってもやもやしたのでした。

 

 婦人科ショックがすごくて、もう数日ぶるぶるしてるとおもいます。